8-マイレア邸 Villa Mairea 1937〜39 A. Aalto / Noormarkku Finland No.0/66

Le Corbusier (コルビジェ)とF.LL.Wright (ライト)の狭間で。
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フィンランドを代表する大セルロース工場主Harry Gullichsen(グリクセン)と、近代絵画に造詣の深い妻 Maire Gullichsenの依頼を受けデザインされたこの住宅は、Maireの祖父の館、父の館のある広大な敷地内の小高い丘の上に建てられ、「Maireの館」Villa MAIREA と名付けられました。Viipuriの図書館、Paimioのサナトリウムなど、インターナショナルスタイルの理念と手法を自らのものとしたアアルトにとって、1936年に竣工したF.LL.Wright(ライト)の落水荘は大きな衝撃を与えたようです。1994年に出版されたアアルトの図面集「The architectural drawings of Alvar Aalto, 1917-1939 , v. 10」マイレア邸のスケッチの中に、明らかに落水荘からイメージした張り出したバルコニーが度々描かれているのを見ることが出来ます。マイレア邸は20世紀を代表する住宅建築で有ることはもちろんのことですが、伝統的なものと現代的なもの、有機的なものと機械的なもの、構成的なものと絵画的なもの、情念的なものと理性的なものを独特なやり方で統合させる、アアルト独自のデザインの出発点として、モダニズムの主流から離脱した記念碑的な作品と言えるでしょう。

サヴォア邸 Villa Savoye 1929~31 / Le Corbusier Poissy France
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落水荘、Villa Kaufmann 1936 / F.LL.Wright Pennsylvania U.S.A
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by hirayama-susumu | 2005-03-31 12:04 | 8-Mairea マイレア邸
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