正面全景
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1952年設計依頼を受け、55年着工、58年竣工セレモニーが行われたこの旧共産党本部の建物は、オフィス部分と、オーディトリアムを含む文化施設から成り立っています。異なる機能を持つ二つの建物は、片や銅板、片やレンガブロックで覆われた外壁を持つという、当時のモダニズムの考え方(統一体としての建築)から逸脱しているデザインと言えます。敷地全域に延びた60mものキャノピーが唯一関係性を示した表現と言えるでしょう。
1500席のオーディトリアム、地下のシネマ、レクチャーホール、カフェで構成される文化施設は、市民にも開放され、親しまれてきました。このオーディトリアムの音響が素晴らしいことから、コンサートや録音会場として今日でもしばしば使われています。1990年代に入り数回の改修工事が行われ、現在は非営利団体によって管理運営されて居ます。