トゥルクの墓地の復活教会 Resurrection Chapel (1939~41) Erik Bryggman / Turku Finland No.2/44

西側正面
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Erik Bryggman エリック・ブリグマン(1891〜1955)の最高傑作であるこの墓地の礼拝堂は、1938年のコンペ、1939~41年に建設され、フィンランドを代表する建築の一つと言える建物です(異を唱える人も大勢居ることでしょう)。内部空間にひとたび足を踏み入れたならば、淡いステンドグラスを通して入ってくる自然光、ハイサイドライトが織りなすヴォールト天井の光のグラデーション、柔らかな光に満ちた静謐な空間に身を置く幸せを味わう事が出来るでしょう。空間構成は非対称で厳格さにかけるとはいうものの、絶妙なバランスを保った美しい空間と言えます。空間の重心は中央に有りながら、側廊の南面に大きな開口部を取ることによって自然の景観を取り込み、葬儀への参列者が永遠なるものに想いが向くようさりげなく配慮されています。古代ギリシャの神殿のような記念碑的な外部は、礼拝堂、庇屋根、鐘楼の単純な三要素から成り立っており、1920年代 Asplund, Lewerentzによってストックホルム郊外に建てられた「森の火葬場」の影響を色濃く見ることが出来ると同時に、ヨーロッパに遅れること約20年、北欧近代建築の萌芽を見ることが出来ると思います。
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by hirayama-susumu | 2006-04-27 10:15 | F11-Turku 墓地の礼
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