外観
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1952年ヘルシンキオリンピックのトレーニング施設として建設された屋内体育館。

85mの直線走路を持つ陸上競技のトラック、マウンド状の観客席を挟んだテニスコートがこの建物の主空間を占めています。その他テニスコートの下の階にはボクシング、レスリング、ボーリングなどの施設が付帯施設として設けられています。トラックの形状に合わせて、直線部分に行くほど狭められ、外観が巨大なスケールにならぬよう意図したのではないでしょうか。地上で組み立て、建て起こしたバイアス貼りの木造の梁と、横揺れ防止のトラスが架構を決定づけています。ピッチはテニスコートの長辺方向約40Mを10分割した値を用い、最大スパンは約42M。現在は大学外の民間団体が運営し一般利用の体育施設として使われています。
日本の土蔵がなんでこんな所に建って居るんだろう?というのがこの建物の外観を見たときの感想です。