30-ヴォルフスブルグの文化センター Cultural Center 1958~63 A.AALTO / Wolfsburg Germany No.1/65


北側正面外観
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ベルリンから西へ約180km、フォルクスワーゲンの工場がある工業都市ヴォルフスブルグに建てられたこの文化センターは、市民の教育・娯楽の為の公共施設として建設されました。
1階は、図書室、多目的ホール、店舗から構成され、2階は成人のためのレクチャールーム、クラブ室、ギリシャのアゴラ(広場)からヒントを得た屋上広場などから構成されています。
外壁はイタリーカラーラ産の白大理石が用いられ、扇形に配置されたレクチャールームの外壁には、白とブルーの大理石が横縞に、黒の花崗岩が縦縞に用いられています。イマトラの教会同様、内部空間が増殖し外部を形作っており、町の中心施設としてシンボル的役割を果たしていると言えるでしょう。
同時代的に見ると、イエール大のホッケーリンク・'58年E.サーリネン/ローマのスポーツパレス・'59年P.L.ネルヴィ/TWA空港ターミナル・'62年E.サーリネン/母の家・'63年 R.ヴェンチューリ、などの様に時代を切り開いてゆく類の建築とは趣が異なっていますが、時代を経ても親しまれ大切に扱われ、人々の記憶の底に深く刻まれる建物と言えるでしょう。さり気なく見える内部空間の至る所に込められたアアルトの濃密なデザインは一見に値します。
by hirayama-susumu | 2005-08-21 10:51 | 30-Wolfsburg 文化会館
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