S4-スカンディアシネマ Skandia Cinema (1922~23) E. Gunnar Asplund / Stockholm Sweden No.1/15

G.Asplund 1922-23 Skandia Cinema


1〜2階にスカンディアシネマが入っている、古いオフィスビルの外観
Skandia Cinema 07-04-12.jpg     Photo by Sonoko Takahasshi
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1889年 T.エディソンによる映画の発明。1895年 フランス人リュミエール兄弟による実用化完成。1919年表現主義映画「カリガリ博士」1923年フランス映画の傑作「鉄路の白バラ」1925年ソヴィエトの宣伝映画「戦艦ポチョムキン」など、無声映画の傑作が発表されています(トーキーは1930年頃から普及)。まさに映画が庶民の娯楽として定着し始めた黎明期に、スウェーデン映画会社がアスプルンドに依頼して完成したこのスカンディアシネマは、古いオフィスビルの1〜2階を改装したものです。劇場やオペラハウスに匹敵する、華やかさとファンタジックな非日常性を、というクライアントの要求に、アスプルンドはインディゴーブルーのヴォールト天井から吊り下げられた無数の照明器具(現在は有りません)によって星空の空間を創造し、深紅に彩られたバルコニーや座席によって劇場の華やかさを演出しています。またスタッコワークや壁面装飾、扉のデザインなどは多くの作家の協力を得て完成したものです。1987年に訪れて撮ったこれらの写真は、オリジナルな姿とは多少異なっていますが、館員の話では近々オリジナルな姿に復元するとのこと、楽しみです。
アアルトが始めてアスプルンドに出会ったのはこの映画館、無数の星はアアルトによって無数の太陽に置き換えられたのではないか、と言われています。
by hirayama-susumu | 2006-08-05 11:15 | S4-Skandia Cinema
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